子ども万華鏡大賞

作品名:海の中をのぞいてみよう!

【のぞく時の注意点】プラバンを回すときは、ゆっくり回してほしい。平らなところにおいて、見てほしい。

【工夫した点】小さい子でも、持ち上げたり かた目をつぶったりしなくていいようにした。

【この万華鏡の楽しみ方】海にもぐった気分で見てほしい。三角のあなをのぞいて、プラバンを回してください。

審査員講評

「海の中をのぞいてみよう!」を小学生低学年部門の子ども万華鏡大賞としました。こちらの万華鏡は、万華鏡の先についている円盤を回すと、覗かなくても目の前には万華鏡の美しい映像が、次から次へと惜しみなく展開される工夫一杯の万華鏡です。鏡の長さをゆったりとり、スリーミラーシステムの先が開いていて、そこに光の映像が投影される、オープンシステムの万華鏡なのです。顕微鏡のようにのぞき込むのが万華鏡の面白さですが、あらゆる人に難なく、そして楽々と万華鏡の映像を楽しませてしまう。それは光の世界を解放すると言っても過言ではないところがこちらの作品の優れた特徴だと言えるでしょう。「小さい子どもでも持ち上げたり、片目をつぶったりしなくていいようにした」という作者のコメントが光ります。 

 四角い箱状の一片を高くしたところ、そこが海の中です。海の中は、ブルーの横の縞をいくつも入れて深さを感じさせました。その海の底には、小さな貝が沢山いて、ハート型も輝いている場所です。とても自然で美しい体験を受け取ることのできる万華鏡と言えるでしょう。透明樹脂のホイールには、カラフルなペンで、小魚・ハートの形・星形など、ご自分で様々な形を描いています。この絵は、表にも裏にも描いておられ、内側には、透明や光沢感のあるカラフルなオブジェクトも貼り込まれています。これら多彩な様子が、増幅されて見える万華鏡なのです。その像を見ると赤や青などの小魚が、集まったり、一人泳ぎをしたりと海の中の魚の生活そのものなのです。

  仕組みはホイールスコープと位置づけられますが、自分の絵を存分に加えて、仕組みをしっかりと完成させていった点が卓越しています。海の中の世界が表現されて、それを多くの人に容易に体験させている点を高く評価しました。

  • 審査員Aショートコメント:誰でも楽しく海に潜れる!心配りが嬉しい!
  • 審査員Bショートコメント:構造から細部まで本格的。ミュージアムの展示のよう。
  • 審査員Cショートコメント:発想が独特。凝っている。
  • 審査員Dショートコメント:自分でつくっているところが素晴らしい。

京都市教育長賞

作品名:アイスクリームがいっぱい万華鏡

【のぞく時の注意点】あまり強くまわさない。

【工夫した点】テーマがアイスクリーム屋さんなので中にフルーツのビーズを入れました。

【この万華鏡の楽しみ方】まわりのアイスクリームを見る。中に入っているフルーツが色々と変わっていくのを見る。

審査員講評

「アイスクリームがいっぱい万華鏡」を京都市教育長賞としました。筒に表現されているのはアイスクリームです。あるアイスクリームは、コーンに、赤色のアイスクリームがのせられています。青いチョコレートか、小さな青い妖精「スマーフ」のような青色の小粒の砂糖菓子がのせられているアイスクリームもあります。赤いアイスクリームの中には、黄色がマーブルになったものもあります。覗くとオイル万華鏡なので滑らかなオブジェクト映像を見ることができ、パールの白色オブジェクトのクリーミーな様子を満喫できる万華鏡となっています。テーマがアイスクリーム屋さんなので、中にフルーツ型のビーズを入れたそうです。こちらの万華鏡の筒のアイスのデザインは、単なる装飾なのではなく、見る人を楽しませる重大な要素なのです。タイトルの「アイスクリームがいっぱい」は、内も外も名実ともにいっぱいの意味であり、外側を見て、内側の光のアイスの演出を堪能する万華鏡となっているということなのです。 

  • 審査員Aショートコメント:外観がとても楽しい
  • 審査員Bショートコメント:外側の装飾の明るさと、クールでシックな色合いのギャップが可愛い。
  • 審査員Cショートコメント:チョコレート、ラズベリー。とてもシックな色使い!

京都万華鏡
ミュージアム賞

作品名:波とキラキラ海

【のぞく時の注意点】貝がおちないようにまわしてください。

【工夫した点】キラキラのビーズを使ってキラキラかがやく海をイメージした。貝を入れたり星(ヒトデ)を入れました。

【この万華鏡の楽しみ方】海の中をのぞいている気分で(つつを下に向けて)楽しんでください。

審査員講評

「波とキラキラ海」を京都万華鏡ミュージアム賞としました。作者によると、キラキラ輝く海をイメージしたそうですが、こちらの万華鏡は万華鏡の内と外が、完全なまでに青色で統一された極めて美しい万華鏡です。作品を細かく見ていきましょう。万華鏡の筒には、薄いレースを何回も重ねた材料が、のぞき窓側にきっちりと張り巡らされています。海に生じる波や海面を渡る風を感じる人もいると考えます。また、大小の宝石のようなキラキラなオブジェクトや貝殻を貼り、海のイメージを強調しました。しかし、そこに成立しているのは単なる自然そのものではなく、とても気品とも言える感性で統一されていて、物語の中の青い海世界とも言えます。覗いてみると外観と高い連続性があり、青色の透明感の高いビーズが主調色となっています。また、ここでも小さな貝などの形が入っており、様々な形の変化が見る人を引き込んでいきます。青の世界の求心力が素晴らしい万華鏡と言えるでしょう。

  • 審査員Aショートコメント:深く深く潜っていきたくなる。
  • 審査員Bショートコメント:丁寧につくられている。海の感じが外側と内側両方にある。
  • 審査員Cショートコメント:貝や星のアクセントで楽しい気分になれる。
  • 審査員Dショートコメント:海の感じが綺麗。青色の世界も綺麗。

京都万華鏡
ミュージアム賞

作品名:フラワーファンタジー

【のぞく時の注意点】とくにありません。

【工夫した点】色づかいとフェルトをきるところです。

【この万華鏡の楽しみ方】いろいろなお花をイメージしながらまんげきょうを見るところ。

審査員講評

「フラワーファンタジー」を京都万華鏡ミュージアム賞としました。こちらの万華鏡は、フェルトの豊かな質感を活用した万華鏡です。覗き窓の近くには、かなりボリューム感のある赤やピンクの花の形を配置しています。持つ中心部分は黒を背景に、青色等寒色が主調色で、先端には黄色の花やピンク色の花や葉が配置されています。両端を明るい色でサンドイッチされた色彩構成の万華鏡です。また、花の茎は、うねる形を選んできています。伸びていく植物の成長するイメージが伝わってきます。筒を覗こうとすると2匹の鳩がいて、植物と動物の織りなす自然の素晴らしさを心に彷彿とさせながら光世界を見ることになります。覗いてみると、暗いオブジェクトと透明感のある緑色やマゼンタ色のオブジェクトが印象深いです。そして、最も特色のあるのは線状のオブジェクトです。オブジェクト容器の上や下へいっぱいに手を伸ばしているので、移動することも少なく、明快な植物の形を提示し植物世界を見事に表現しています。内と外で統一感のある「フラワーファンタジー」、花物語が語られる作品と言えるでしょう。

  • 審査員Aショートコメント:色使いが、おしゃれ。
  • 審査員Bショートコメント:色使いが可愛い。

審査員特別賞

作品名:かわいい花畑

【のぞく時の注意点】とくにありません。

【工夫した点】わたしはお花が大好きなので、お花のかざりつけをしました。大好きな花の色は、白色です。

【この万華鏡の楽しみ方】春の野原をイメージしたのでときどき緑色や黄色が見えたりします!!

審査員講評

「かわいい花畑」を審査員特別賞としました。作者は、筒にまず、ピンク色の花弁を思わせる紙を貼り、その上にさらに明るく淡い感じの緑色を貼り重ね、さらにその上に沢山の赤や白の花のオブジェクトを配置した万華鏡をつくりました。「私はお花が大好きなのでお花の飾り付けをしました。大好きな花の色は白色です。」と教えてくれていますが、明るく淡い色感の世界が選ばれてきています。中を覗くと、透明のマゼンタ色の丸いオブジェクトや透明感のある花形のオブジェクトの織りなす世界に出合うことができます。花畑を上空から見たような美しい万華鏡となりました。

  • 審査員Aショートコメント:かわいくやさしい色の花畑
  • 審査員Bショートコメント:可愛いビーズのオブジェクトが選ばれています。

審査員特別賞

作品名:SDGs万華鏡

【のぞく時の注意点】まちがっても海の中では見ないでください。紙がやぶれます。

【工夫した点】使わなくなったペットボトルや筒を使って作りました。キレイな海をイメージして貝がら等を入れました。

【この万華鏡の楽しみ方】海の中にいる気分で見てください。

審査員講評

「SDGs万華鏡」を審査員特別賞としました。こちらの万華鏡は、使わなくなった900ml〜1Lのペットボトルを使った万華鏡です。細かく見ていくと、ペットボトルに海を思わせる青い紙が貼られて表現されています。紙を沿わせて貼ると筒状になりますが、入道雲のような形を丹念に切って、青い紙の筒の最上部に貼り、ダイナミックな空間を表現しています。雲は、奥行き感を出すために重なりも生かして貼り込んでいます。この雲は、先ほどの青い画用紙に差し込むように作られている方と、青い空の前からも貼られている方の雲もあり、舞台装置のような、前後表現でユニークな空間を感じさせています。真ん中には、「SDGs」をオレンジ色やピンク色で表現しています。黄色のアンダーラインは、青色の背景と補色でかなり目立つ印象です。この高さに黄色い太陽も表現されています。これらの下方に海面下の様子が表現されています。黒で線が引かれ、海面下を指すのか、海底の面を指しているようです。この面から空色の紙が3枚貼り込まれた様子が表現され、作品を引き立たせています。何か、大きな出来事でしょう。黒い線が海面だった場合、波が高く立ったのでしょうか。雨が降ったのでしょうか。空気や明るくなった空の切れ間なのでしょうか。別の意味かもしれませんが不思議な存在感なのです。海底を指す場合、海底から生える植物のようなものかもしれません。海の中に目を移すと、足のシャープな蛸や空色の魚やイカたちが棲んでいるのです。万華鏡の先端部分は、青色をジグザグに切れ目を入れて、海底の起伏を感じさせています。

 覗いてみると、大きな傾向の2枚貝やサザエのような突起の突いた貝が、透明感のある明るい空色オブジェクトといっしょに見ることができます。波打つ岩場に貝達が生きている綺麗な海が感じられるのです。「海の中にいる気分で見て下さい」と言ってくれていますが、環境問題を提唱したレイチェル・カーソンが、『センス・オブ・ワンダー』で紹介した親類の小さな子どもロジャーと体験した、自然の素晴らしさを見つけロジャーが「来てよかった!」と言った環境が手の中にあるのです。

  • 審査員Aショートコメント:ドライタイプで作ったので、砂浜を思わせる楽しい音が聞こえます。
  • 審査員Bショートコメント:プラゴミのない海に戻りますように!
  • 審査員Cショートコメント:コンセプトが素敵です。

審査員特別賞

作品名:ひまわりまんげきょう

【のぞく時の注意点】そーっともってほんたいをまわします。ビーズがひとつとび出ているので気をつけてください。

【工夫した点】かがみをほそ長くわるのと、ニスをぬるのがむずかしかったです。百きんでざいりょうをそろえてつくりました。かざりのビーズは母のふくからとりました。

【この万華鏡の楽しみ方】そーっともってほんたいをまわします。

審査員講評

「ひまわりまんげきょう」を審査員特別賞としました。筒の外観は、赤めの素焼き色と言ったらよいでしょうか。シルバーに光るオブジェクトも貼っていますが、ボリューム感一杯に粘土で作った花の姿が印象深い作品です。陶器でできた万華鏡かと見まがうばかりの作品なのです。埴輪やお庭の植木鉢のような重厚感なのです。中を覗くと色々の色の様々なオブジェクトの中に、金色のクリップが入れられており、取り巻く黄色系統のオブジェクトと共鳴し合って、彩度の高い独特の黄色の世界が展開されているのです。少し落ち着いた外観を見た後で、内部の彩度の高さを経験すると、かなり独特な世界を味わっている実感があります。作者の「ひまわり」世界は極めて印象深く、見る人に豊かに深く迫ってくると考えます。

 

  • 審査員Aショートコメント:映像がスタイリッシュ。装飾と中の映像の世界が統一されている。
  • 審査員Bショートコメント:陶器のような見た目です。たまにヒマワリのようなクリップがつくる映像を見ることができます。

審査員特別賞

作品名:ワーゲンバスでドライブ_

【のぞく時の注意点】ワーゲンバスを持たないほうがいい。ワーゲンバスに乗っている気持ちをもつこと。

【工夫した点】ワーゲンバスを飛び出したように作ったところ。(ワーゲンバスは浅見家の愛車)お花(あさがお)やワーゲンバス、窓に使った素材は紙や半紙、ウエットティッシュを絵の具で染めて作ったところ。

【この万華鏡の楽しみ方】ワーゲンバスに乗っているような気分でのぞいてもらうと、お花畑に行ったような気持ちになります。

審査員講評

「ワーゲンバスでドライブ♫」を審査員特別賞としました。フォルクスワーゲンのワーゲンバスが、大きな花の咲くところを走っている万華鏡です。黄色のボディで、3枚の青い窓と、タイヤとタイヤのホイールの丸さが美しいこの車は、接続部分に紙のバネを仕込んであるので、実際に動いているように前後左右に揺れます。ワーゲンバスは、作者のお家の愛車だそうです。ワーゲンバスで飛び出したようにつくったところを工夫したと言ってくれています。また、お花(あさがお)やワーゲンバス、窓に使った材料は、紙や半紙、ウェットティッシュを絵の具で染めてつくったそうです。美しさが光っていますし、軽快感や楽しさが伝わってきています。覗いてみると透明感のある濃厚な赤色やオレンジ色、輝くばかりのレモンイエローと青色の濃密な世界が展開されるのです。ワーゲンバスに乗ると、別世界が体験できるよと言ってくれてるかのようです。

  • 審査員Aショートコメント:家族の大切な思い出が感じられる。
  • 審査員Bショートコメント:重厚な映像を見ることができる。

佳作

作品名:晴れ空の虹

【のぞく時の注意点】とくになし

【工夫した点】虹をななめにしました。

【この万華鏡の楽しみ方】回したり、ふってみたりして、模様の変化をみてほしいです。

審査員講評

「晴れ空の虹」を佳作としました。こちらの万華鏡は、下に模様のある紙を貼り、さらに色紙を細かく切り分けて筒いっぱいに七色の虹のように表現した万華鏡です。実は、「凄い!」と思わず言葉に出てしまうのですが、覗いてみた映像の美しさは、究極とも言えるほど「だんとつ」なのです。ミラーが丁寧に組み込まれていて、その精度の高さからか、オブジェクトがぴったりと正確に形を対称に増幅しているのです。この素晴らしさは、どんな言葉でも言い表せないほどの姿なのです。この完成度と透明感は、奇跡の美しさ、素晴らしさとしかいい表せません。熟練の職人でも常につくれないほどの美しさなのです。虹が出る晴れ空の空気感・透明感に確かに近い万華鏡となっています。

  • 審査員Aショートコメント:ミラーの組み方が丁寧で仕上がりが美しい
  • 審査員Bショートコメント:映像が綺麗で感動しました。

佳作

作品名:えりまきー万華鏡

【のぞく時の注意点】特にありません。

【工夫した点】のぞいた時に明るく見えるように、先端に金色のおり紙を貼りました。持ち手に色んな色紙を貼ってカラフルにしました。

【この万華鏡の楽しみ方】えりまきとかげにちょっと似ているところを楽しんでほしいです。万華鏡をのぞいている時じゃなくても、カラフルな色の見た目を楽しんでほしいです。

審査員講評

「えりまきー万華鏡」を佳作としました。風車の模様の紙を筒に貼り込み、その筒に、表を金色、裏を空色に重ねた紙に通した万華鏡です。覗き窓の方には金色が見えます。自分で重ねた矩形の色紙の2片を少しカールさせているので、空色が少し見えているのです。筒の赤色や黒色などの色使いの模様に、金色と空色の面の色が見える。歌舞伎の衣装を見るような大胆な色使いが盛り込まれている作品と言えるでしょう。覗いてみると、万華鏡の前端に金色が貼られているので、万華鏡内部の映像全体も金色に影響を受けたイメージ作りが生み出されます。赤いクリップは、和風のかんざしのように、高度な文化的なセンスを感じさせる万華鏡となっています。緑色、青色が反射するオブジェクトも入れ、小粒のオブジェクトも存在感を示しています。エリマキトカゲに似ているところを楽しんで欲しいと作者からの希望が出されていますが、本万華鏡の魅力からすると、出雲阿国や桃山時代の和の衣装文化のような、遊び心あふれる、世界に胸を張れる高度なセンスを楽しむ側面からも見てもらえたらよいなと考えます。

佳作

作品名:うみのおもいで

【のぞく時の注意点】ゆっくりまわして、すいめんをたのしんでください。

【工夫した点】うみでひろった かい をみえるようにしたり、うみにいるようにデコレーションしました。

【この万華鏡の楽しみ方】まわしながらのぞくと、うみにいるみたいです。

審査員講評

「うみのおもいで」を佳作としました。こちらの万華鏡は、ペットボトルの上部を切って、その中に万華鏡の仕組みを差し込みました。中にある万華鏡は、明るい青色で表現し、外側になる透明なペットボトルの間に、揺れる海藻や魚たち、貝などで海の中の素晴らしさを表現しています。魚は、筒にも描かれているので、遠近感が素晴らしい万華鏡になっています。ペットボトルの底を青色にしていて、外からも一番深い海の色が、万華鏡から見ても深い海の光映像となって見ることができるのです。貝は、実際に行った海で拾ったものだそうです。覗いてみると涼しげな青色の世界が広がります。回しながら覗くと、本当に海にいるような神秘的な体験として感じられます。

  • 審査員Aショートコメント:外も中も楽しい海のイメージ
  • 審査員Bショートコメント:ゆったりと海の中を潜っているみたい!

佳作

作品名:ビーズ入れとわ紙のまんげきょう

【のぞく時の注意点】わゴムをつかっているので、すこし回しにくいけれど、いろいろないちで楽しめます。

【工夫した点】ビーズ入れを回せるようにするのをくふうしました。ストローをじくに、わゴムでとめて回せるように考えました。本体には黒たにわ紙をつかっています。

【この万華鏡の楽しみ方】下のビーズ入れを回します。本体を回しても楽しめます。

審査員講評

「ビーズ入れとわ紙のまんげきょう」を佳作としました。スコープの先に円盤を取り付け、それを回す事でできる映像を楽しむホイールタイプの万華鏡にチャレンジしています。仕切りのあるビーズ入れをホイールに位置づけました。区切りのある部屋に、赤を含んだ違った印象のビーズを入れておき、回すと微妙に異なった世界を見ることができるように工夫しています。筒の表現には、黒谷和紙を使ったそうです。黒谷和紙は、京都の代表的な和紙ですが、誰に教えてもらったのでしょうか。薄いピンク色の和紙の上に鮮烈な赤い和紙が綺麗に重ねて貼られているのです。これらのため和の代表のような美しい外観となりました。覗いてみると小さな粒立ちのよい赤系統のオブジェクトが美しい光映像となってわれわれを迎えてくれます。円盤(ホイール)を回す関わりが見る側にもあり、楽しみが倍増する万華鏡となりました。

  • 審査員Aショートコメント:ダイナミックな色彩の変化が面白い。
  • 審査員Bショートコメント:オブジェクトケースの工夫が素晴らしい。
  • 審査員Cショートコメント:とてもシンプルなのに工夫がいっぱい!

主催:京都万華鏡ミュージアム