子ども万華鏡大賞
作品名:キラキラ季節のまんげきょう
【のぞく時の注意点】まんげきょうをふってからのぞくと、宝石がいっぱいちりばめられたようにキラキラした世界が楽しめます。
【工夫した点】今年コロナで行けなかった大すきな真夏の海をイメージして、青や水色のタイルをかざったり、ビーズをつけて、かざりました。早くコロナがおさまって、みんなが幸せになるようねがいをこめて、四つ葉のクローバーをつけました。
【この万華鏡の楽しみ方】まんげきょうをのぞいてみると、春、夏、秋、冬のいろんな季節を味わうことができます。ピンクがたくさん出たら春、黄緑がたくさん出たら夏、黄色とオレンジが出たら秋、青と水色がたくさん出たら冬の気分が楽しめます。
審査員講評
作品「キラキラ季節のまんげきょう」は、白の紙粘土で本体をしっかりと被い、そこにタイルに見えてしまうほどの硬質感の高い矩形の青色や紺色のオブジェクトやハート型のオブジェクトを四つ葉のクローバーに見えるように作り込んだ万華鏡です。コロナでいけなかった大好きな海と、みんなが幸せになることを願った祈りが表現されています。覗いてみると、沢山のオブジェクトの織りなす世界が鑑賞できます。薄い青色・赤色・緑色など、カラフルな色たちの世界が展開されます。ピンクが沢山でたら春、黄緑が沢山でたら夏というように春夏秋冬が味わえるところから季節の万華鏡と名付けたそうですが、今はどんな季節だろうと思いながら覗く面白さが提案されています。万華鏡を鑑賞者に問いかけてくる世界とみていく捉え方は、とても新鮮な提言とみるべきでしょう。万華鏡が紡ぎ出す世界は、かなり豊かな複雑性世界ですが、そのメッセージは鑑賞者を捉えて離さないのです。