作品「かがやくエーデルワイス」を子ども万華鏡大賞としました。この作品は、エーデルワイスのオルゴールの音色とともに楽しむ万華鏡です。ガラス瓶がオブジェクトケースに使われており、たっぷりとした液体と数多くのカラフルなオブジェクトがつくり出す、幻想的な光映像の万華鏡です。
お花紙で白い花弁のエーデルワイスが数多く、実際には8つもの花が咲いています。ドイツ語の歌なので翻訳で色々な歌詞になっていますが、「つゆ」と訳しているものもあり、この万華鏡では、つゆにぬれたエーデルワイスを表現するのにビーズが使われています。この庭にカラフルな石垣のモチーフでしょうか、家のモチーフでしょうか。独特の万華鏡システムがあります。鏡は、正三角形ではなく、等脚三角形としています。透明感のある紫色や空色や透明そのものの世界が、円に近い多角形に見えて、安心や希望を象徴する万華鏡としたかったのかもしれません。
粘り強く思いを作り上げる創作性を高く評価し、子ども万華鏡大賞としました。つけ加えですが、楽曲エーデルワイスは、『サウンド・オブ・ミュージック』で、子ども達の父親トラップ大佐がギターを弾きながら歌っています。世界に祖国防衛の必要な暗雲が立ちこめる今日、この万華鏡は、色々な意味で命の感動を与える作品として感銘を受ける方がおられるだろうと思います。