子ども万華鏡大賞

作品名:宇宙

【のぞく時の注意点】外がわの絵をさわりすぎたら、手がよごれるので、あまりさわらないほうがいいです。

【工夫した点】外がわの絵を芸術的に書きました。

【この万華鏡の楽しみ方】普通にくるくるまわしたら、たぶんきれいと思う。

審査員講評

「子ども万華鏡大賞」を作品「宇宙」としました。作品の筒は、深い紺色から明るい青にグラデーションで塗られている宇宙世界です。小さく星々が瞬いていて、万華鏡の外観は、暗く深い宇宙として表現されているのです。覗いてみるとそこは深淵を突き抜けた別世界となります。宇宙の複雑な関係性世界を目の当たりにするのです。線状・マッスの形状両面のオブジェクトを選択した効果でしょう。また、色彩・輝度の選択が巧みです。外観からくる「宇宙とは何か?」という問いかけに「宇宙とは、こういうものだ」と答えている万華鏡と言えるでしょう。

京都市教育長賞

作品名:巻物

【のぞく時の注意点】注意点はありません。

【工夫した点】3D

【この万華鏡の楽しみ方】自由にしてね

審査員講評

「京都市教育長賞」は、作品「巻物」としました。この万華鏡の外観は、シンプルで端正な市松文様のデザインが特色です。ところが内部の光世界は透明の赤色・青色・黄色の3原色で構成され、目に飛び込む色彩構成としています。大胆さを味わう万華鏡でしょう。

京都万華鏡
ミュージアム賞

作品名:私なりの可愛いをつめこんだ万華鏡

【のぞく時の注意点】特にないです。

【工夫した点】リボンを付けるのを工夫しました。

【この万華鏡の楽しみ方】外から見ても可愛い、中から見ても可愛いを楽しんで欲しいです。

審査員講評

「京都万華鏡ミュージアム賞」は、「私なりの可愛いをつめこんだ万華鏡」としました。薄いピンクが主調色の万華鏡です。大きな同系色のリボンを配置しています。その中心には真ん中に同系色のパールに光る大きなボタン状のオブジェクトを配置しています。花柄のリボンは少なめにして、派手さを押さえたところから生じる美しさが感じられます。万華鏡内部の光表現は、暗い色のオブジェクトと透明のオブジェクトを中心に入れて明度構成が基調の美しい表現となっています。

審査員特別賞

作品名:るんるんパンダ♪

【のぞく時の注意点】ふりまわさないで下さい。

【工夫した点】大好きなパンダのイラストに、幸せいっぱいの虹を描きました。

【この万華鏡の楽しみ方】ハッピーな気持ちになる。

審査員講評

「審査員特別賞」は、作品「るんるんパンダ♪」としました。万華鏡の筒にパンダのイラストと虹を配置しています。大好きなパンダと幸せいっぱいの虹を表現したそうです。万華鏡を覗いてみると、特筆すべきユニークな世界が表現されています。黄色の線状のオブジェクトと深い緑の面状のオブジェクト、小さな粒状のオブジェクト(円形の緑色、マゼンタ色、レモンイエロー色など)。この3者のオブジェクトが、変幻自在に構成する映像はまさしく新感覚の体験と言うべきものでしょう。

審査員特別賞

作品名:パステルリボン

【のぞく時の注意点】とくにないです。

【工夫した点】リボンを工夫しました。

【この万華鏡の楽しみ方】回して楽しんでほしいです。

審査員講評

「審査員特別賞」は、作品「パステルリボン」としました。万華鏡の筒にパールに輝く素材を貼り、淡い黄色と水色で構成された一つの大きなリボンが特徴の作品です。まさしく題名のパステルリボンの作品と言えるでしょう。覗くと万華鏡の光世界は、明るい乳白色の背景に、小さな透明の花たちが咲いているお花畑のような世界なのです。

審査員特別賞

作品名:ツリー

【のぞく時の注意点】みどりの葉のぶぶんと本体がつながってないので、ふったりしないでください。

【工夫した点】葉の部分のアイデアにこだわりました。初めはまるっとした木をイメージしていたのですが、むずかしいので「すぎ」のようなスレンダーな木にしました。

【この万華鏡の楽しみ方】ざんねんながら中のほうはこってないので、びみょうですが、まわりのデコレーションをかんしょうしてほしいです。

審査員講評

「審査員特別賞」は、作品「ツリー」としました。木の万華鏡です。この作品では、帯状の緑色の偏光シートを何度も折って、葉を表現しています。遠くからでもとても目立つ作品となっています。様々な飾りでクリスマスツリー風にすることも考えられたでしょうが、木(葉など)そのものを工夫して表現したいと志した表現者の自然への思いを評価したいと思います。万華鏡の光世界は、毎日木があびて過ごす太陽の光の生活のようです。数多くの葉と葉の間から光がこぼれる毎日の、そして数多くの幸せの瞬間が訪れると言っているようです。

主催:京都万華鏡ミュージアム