子ども万華鏡大賞

作品名:夜の星

【のぞく時の注意点】垂直と並行で見え方が変わります。

【工夫した点】色あいを工夫し透け感を出しました。

【この万華鏡の楽しみ方】万華鏡のまわりにいる彦星とおり姫が会えるように祈ってください。

審査員講評

「子ども万華鏡大賞」を作品「夜の星」としました。彦星と織り姫とが会えることを祈って見る万華鏡です。万華鏡の筒には、夜空と川の流れが表現されています。万華鏡の光世界は、深い青色と緑色が重層するところに乳白に瞬く真珠色の星世界なのです。神秘的な宇宙世界と2人が奇跡的な出会う世界とが融合統一した姿を万華鏡としています。

京都市教育長賞

作品名:海の世界

【のぞく時の注意点】ライトをつけて、色んな角度でまわしながら見てください。見終わったらライトを消してください。(銀色のスイッチを押す→つく,もう一回押すと消える)

【工夫した点】粘土で中のパーツを作ったり、海の感じを出すために塩の結晶を入れました。どんな角度でもきれいに見える様にライトで照らしました。

【この万華鏡の楽しみ方】海にもぐった気持ちで、魚やカメなどを見つけながら楽しんで下さい。どんな生き物がかくれているか、万華鏡の筒のもようがヒントです。

審査員講評

「京都市教育長賞」は、作品「海の世界」としました。この作品のオブジェクトケースの先端には、白い灯台か、船の構造物のような印象の造形物がつくり込まれています。この白い灯台状のものは懐中電灯のように銀色のスイッチでオブジェクトケースに光を届けることができます。万華鏡の筒には、どんどん深くなっていく海のように、明るい青から暗い紺色にグラデーションになっていて、沢山の魚たちが泳いでいます。万華鏡の光世界は、潜水艦から深海を覗いたようで、塩の結晶も見ることができます。海世界の深層に迫る作品だと言えるでしょう。

京都万華鏡
ミュージアム賞

作品名:Happy(ハッピー)水族館

【のぞく時の注意点】万華鏡たてから出して万華鏡の黄色部分(水色のクジラより下)を持って回してください。

【工夫した点】万華鏡を使わない時でも部屋にかざっておけるように万華鏡たてを作りました。やぶれて使えなくなったポーチをリサイクルして万華鏡につけて、でんでん太鼓を作りました。

【この万華鏡の楽しみ方】部屋にかざったり、でんでん太鼓としても楽しめます。万華鏡を回すと、すずの音がして、目と耳で楽しむことができます。

審査員講評

「京都万華鏡ミュージアム賞」は、作品「(ハッピー)Happy 水族館」としました。万華鏡というと金属製や木製・陶器など、硬質の材料のイメージがあります。この作品は、透明(黄色)のビニールポーチでつくられているおしゃれな万華鏡です。その中にクジラやイルカなどが楽しそうに泳いでいるのです。この万華鏡をいつも身近に飾って置いておけるように、トビウオや河豚など様々な魚の棲んでいる万華鏡立てが準備されました。全部で、高層ビル型水族館と言えるでしょう。万華鏡の光世界は、オイル型の効果が満点で、神秘的にゆったりと変化する繊細な色彩世界が満喫できる作品となっています。

審査員特別賞

作品名:かがやく花

【のぞく時の注意点】太陽にむけすぎて目をいためないようにしてください。

【工夫した点】まわりがきれいになるように花やボールをつけました。

【この万華鏡の楽しみ方】太陽にむけてくるくる回してください。

審査員講評

「審査員特別賞」は、作品「かがやく花」としました。万華鏡の筒自体が、七色に分光する偏光シートや反射シート、透明のカラフルなビーズなどで装飾された目立つ表現となっています。ところが、万華鏡の光世界は、青空の下に咲き誇る花畑のような世界が体験できるのです。オブジェクトに黒に近い暗い材料が投入されている効果で質感を高めるのに成功しました。

主催:京都万華鏡ミュージアム