これから!の万華鏡作家たちの、
美しくフレッシュな万華鏡を
多数展示しております。
新しい風をを感じに
ぜひご来館下さい(^^)/
過去の展示室でのようすです。きっかけは緊急事態宣言になったことにより、展示のようすを見てもらおうと動画を作成いたしました。雰囲気やどんな展示があるのかなど、ご来館の際の参考に見てください。
短編の動画です。日本人作家万華鏡展の展示室の雰囲気をさらっと全部見てもらえるようにしています!
長編の動画です。ミュージアム、展示室に入るまでの雰囲気や一部の常設万華鏡の中身も見れますよ!
京都万華鏡ミュージアムの所蔵映像や監修映像をご覧いただけます
京都万華鏡ミュージアム所蔵の万華鏡内部の映像をクラッシックと共にご覧いただけます
京都万華鏡ミュージアムの展示室の展示の一部をご紹介いたします
京都万華鏡ミュージアムでは展示室にて1時間に1度、本物の万華鏡を特殊な機械で壁に投影する投影式の万華鏡をご覧いただけます。
リアルタイムで投影しているため、同じ模様は2度と見られません。その1部を映像にてご覧ください
万華鏡の手作りキットをご購入していただいたら、こちらの動画を見ながら手作りしていただけます!
こちらの動画は基本的な組み立て方法を解説していますが、お手持ちのビーズで中身をアレンジしたり、折り紙や粘土で外観を
面白い形につくってみたり!オリジナルの素敵な万華鏡をつくってみましょう♪
夏には毎年、幼児・小学生・中学生がオリジナルの万華鏡を応募できるコンテストも開催しています!(詳細はお問い合わせください)
手作り万華鏡のドライタイプです。
昔ながらのタイプで、万華鏡といえば、こちらを思い浮かべる方も多いのでは?カサカサとビーズが動き、パッパッと映像が切り替わります。簡易な鏡で、作成方法も簡単なので、小さいお子さまでも作りやすくなっています。また、ビーズの入れ替えができるので、折り紙やボタンなど、アイデア次第でさまざまな映像を楽しめます。
手作り万華鏡のオイルタイプです。
オイル(グリセリン)が付いており、最後にいれることで、ビーズがゆっくりと動くようになり、ゆったりと映像が切り替わります。鏡がしっかりしているので、歪みが少なく、美しい映像の万華鏡が作れます。オイルを入れないでドライタイプとしてもお楽しみいただけ、その場合は中身を色々入れ替えてお楽しみいただけます。
万華鏡は名前にも入っている「鏡」の反射によって、きれいな映像が見えるしくみです。その鏡はきれいな映像が見えるよう、普通の鏡とは少し違った鏡が使われています。
万華鏡は,反射をさせる表面鏡に秘密があるのです。
ふつう家庭で使われる鏡は,ガラスの後ろをミラー面にして作ります。前面にガラスがあるため,汚れにくい,傷つきにくい利点がありますが,前のガラス部分で光は屈折を起こします。一度の反射ならば,あまり気にならないのですが,反射を繰り広げていくのが万華鏡。この鏡だと少しくもった感じに見えてしまいます。
表面鏡は文字通り,表面がミラー面になっているため,汚れやすい,傷つきやすいという欠点があります。しかし,屈折のない反射をしていくため美しい映像が得られます。
万華鏡は中の鏡の組み方によってのぞいた時の見え方がかわります。
万華鏡は,この表面鏡を組んで作っていきます。2ミラーでVの字のように組むと,2枚の鏡が開いた空間をそれぞれ反射するので,丸く円形映像になります。世界最初の万華鏡は2ミラーで組まれているので,教会のステンドグラスのように円形映像が見られます。
3ミラーで組むと,3枚の鏡が全面反射するので映像が無限に広がっていきます。
4ミラーで組むと(菱形と正方形がありますが),組む角度によって映像はまったく変わります。鏡を円筒形にすればらせん状の映像が展開しますが,これをサークルミラーといいます。
万華鏡は胴体の中に2枚以上の鏡を組み合わせて角柱(円柱)を作成し、それを通して対象物”オブジェクト”(ビーズなど)を見る仕組みになっています。鏡の組み方はたくさん!こんなにも色々な組み方があり、それぞれすべて見え方がちがい、中のオブジェクトなどによっても見え方がかわるので、たくさんの万華鏡がありますが、すべて違った映像がみられます。
2枚の鏡と1枚の光を吸収する黒いボードで三角柱を作ります。頂点の角度の違いでポイント数が変わります。中心に1つ焦点を結び、放射状の模様を作ります。
3枚の鏡を使いますが、その組み合わせの角度で微妙に模様が変わります。三角形のパターンの繰り返し模様が全体に広がります。
4枚の鏡を使います。四角い連続したパターンの模様が全体に広がります。
4枚の鏡のうち1枚は黒くします。中心に帯状のパターンが現れます。
三角柱の片方を細くすることによって、中心に球体の映像を作り出します。四角柱の先を細くすれば、映像は楕円形になります。
4 枚の鏡を菱形に組み合わせます。ツーミラーが2つできるわけで、2点焦点の模様が現れます。
鏡を円柱にします。渦巻き状の映像が現れます。
鏡の仕組み(ミラーシステム)の種類との組み合わせで、たくさんの種類の万華鏡が出来ることがわかります。
オブジェクトを密封したチェンバー(オブジェクトケース)が、一体となったスコープ。チェンバーの中にはオブジェクト(ビーズなど)が入っています。
チェンバースコープのチェンバー(オブジェクトケース)にオイルが入っています。オイルにより、オブジェクトがゆっくりと動き、映像もゆっくり切り替わります。
装飾された皿型ホイールを回転させて見ます。オブジェクトの入ったチェンバー・ ホイールもあります。
装飾された皿型ホイールを回転させて見ます。オブジェクトの入ったチェンバー・ ホイールもあります。
先端のマーブル模様のガラス球をまわして見ます。ガラス球の中にオイルを満た したリキッドオーブもあります。
先端に特定のオブジェクトを使わず、透明な球体などを用いて覗いたものを万華鏡模様に映し出します。
現在京都万華鏡ミュージアムは新型コロナウィルス感染症予防、拡散防止の為、時間を短縮して開館中です。全国での自粛期間中におうちで当館所蔵の万華鏡で少しでも楽しんでいただけないかと思い、「おうちミュージアム」を立ち上げました。万華鏡の作り方や、本来であれば館内でご覧いただける展示中の作品を動画にて配信中です。現在も外出自粛されている方や遠方にお住まいの方などミュージアムへお越しいただけない皆様に万華鏡をご鑑賞いただけるようにコンテンツを増やしてまいります。ぜひ万華鏡「おうちミュージアム」をお楽しみ下さい!
子どもと大人が共に「こころ」やすらぐゆとりを持ち,想像力・創造性を育むことにより,京都の文化と生涯学習の振興を図るとともに,京都を訪れる多くの方に万華鏡を見てもらい楽しんでもらおうと,中京区にある京都市教育相談総合センター(愛称:こども相談センターパトナ)の中に,平成16年6月6日(日)「京都万華鏡ミュージアム姉小路館」を開設しました。
こども相談センターパトナは,子どもたちと保護者の教育に関する様々な不安や悩みを受けとめるための専門的な施設として,平成15年4月に,元初音中学校の跡地に京都市教育委員会が設置した教育機関で,その展示スペースを借り受け,NPO法人京都万華鏡こう房が委託運営するものです。
館の特徴としては,すべての万華鏡を手にとって見ていただけることです。ただ,見た目は丈夫そうに見える万華鏡も非常にデリケートなものです。たとえば,見終わって台に戻される時のちょっとした衝撃でも中の鏡がひずんでしまうことがありますので,優しく扱っていただくというお約束を観覧者の方々にお願いしています。
万華鏡の展示のほかに「ギャラリー」を設け、独自の企画展や、市民の方々の様々な作品発表の場として生涯学習の振興を図ります。また、オリジナル万華鏡作製や親子で参加できる万華鏡教室を適宜開催します。さらに,ミュージアムショップやカフェなども備えた「ゆっくりとくつろげるスペース」を用意しています。
「京のまちなか」,伝統息づく「姉小路通」にあって,万華鏡と京都の素晴らしさを融合して発信し,「自然と微笑みが生まれる心やわらぐ空間」を創っていきたいと考えています。
※ただし、月曜日祝日の場合は開館し、翌日が閉館となります。
また,年末年始は閉館しています。
※現在新型コロナ感染拡大防止のため、休館しております。
また、開館時も時間を短縮して営業する可能性がございます。
500円
300円
300円
200円
無料
※ギャラリー・ミュージアムショップ・手作り万華鏡教室のみご利用の場合は上記料金はかかりません。
平日:6,600円
土日祝:8,800円
※現在新型コロナ感染拡大防止のため、休館しております。
また、開館時も時間を短縮して営業する可能性がございます。
10:00ー18:00
※延長等事前相談の上
手作りキット、ポストカードや作家の高級万華鏡まで取り揃えています。
紅茶やコーヒー、オムライス、ピラフ等軽食がございます。休憩にどうぞ。
※現在カフェはお休みしております。再開は未定です。
万華鏡の美しさは,鏡が生み出すマジックであり,見ているその瞬間にしか現れない製作者の知恵と工夫の結晶です。
万華鏡は「ブリュースターの法則」や「色の三原則」を発見した,スコットランドの物理学者ディヴィッド・ブリュースター氏が,1816年,灯台の光をより遠くへ届かせる方法など,光の反射や屈折についての研究を進める中で発明したといわれています。
その後,ヨーロッパ中に広まった万華鏡は,当時の大国オランダへも出回ったと思われ,鎖国をしていた江戸時代の日本にも長崎・出島を通じて伝来し,出島に来ていた大阪の商人が万華鏡を持ち帰り,なんと万華鏡誕生の3年後には,大阪で万華鏡を見ていたという記述が残っています。
1817年にオランダ商館に赴任したヤン・コック・ブロンホフ館長は,その4年後にラクダを日本に連れてきたり,新し物好きと言われていますが,このブロンホフ氏が万華鏡を日本に伝えたカピタン(商館長)では?と推測できます。
『攝(せつ)陽(よう)奇観(きかん)』(浜松歌国 著)の文政2年(1819)10月に「此頃,紅毛渡り更紗眼鏡流行,大阪にて贋物多く製ス」とあり,万華鏡と思われる円筒形のものに鳥と花のような模様の絵が描かれたインド更紗が巻かれていたことから,更紗(さらさ)眼鏡(めがね)と呼ばれたようですが,残念ながら現物は残っていません。
万華鏡は,江戸末期に錦のように鮮やかな色を見る眼鏡ということから「錦(にしき)眼鏡(めがね)」と呼ばれたり,たくさんの色を見ることから「百色(ひゃくいろ)眼鏡(めがね)」と言われていました。
20世紀の初め(明治30年代)万華鏡は,イギリスでは学校教材として広まり,同じ頃,日本では中国から多数輸入されたおもちゃの中に,中国で「万華筒(ワンホァトゥ)」と呼ばれていた万華鏡も入ってきました。
語源的には日本も中国も一緒ですが,たくさんの意味が日本では百,中国では百倍の万になっています。ちなみに英語のカレイドスコープ(kaleidocope)も,ギリシャ語のカロス(kalos〈美しい〉),エイドス(eidos〈形〉),スコープ(scope〈見る〉)がつながってできた言葉で,語源は世界共通なのです。
そして,「百色眼鏡」の鏡の字が「万華筒」の筒の字と入れかわって,「万華鏡(ばんかきょう)」となり,ついで「万華鏡(まんげきょう)」となります。ですから「まんげきょう」という言葉は意外と新しい言葉だということがわかります。
縁日の露店,駄菓子屋さんで「小物玩具」として売られた万華鏡は昭和初期に全盛期を迎え,駄菓子屋玩具としての定番の地位を築き日本全国に広がっていきました。
また,第2次世界大戦後は,日本復興の平和産業として,万華鏡をはじめとするたくさんのおもちゃがアメリカに輸出されていったのです。
そして1980年代,万華鏡はアメリカでおもちゃからアートとして変身を遂げます。その立役者は,世界一の万華鏡コレクターであるコージー・ベーカーさん。コージーさんは息子さんを交通事故で亡くすという不幸を経験し,失意の時に万華鏡と出会いました。コージーさんの素晴らしいところは,万華鏡を癒しの道具だけにせず,こんなに楽しくおもしろいものを広めようと思ったことです。万華鏡に元気をもらったコージーさんは,こうしてガラス作家たちに万華鏡作りを呼びかけ,不思議できれいな美しさが無限に広がっていく万華鏡による,カレイドスコープ・ルネッサンスを起こしたのです。
おもちゃからアートへと大変身した万華鏡は,反射をさせる表面鏡に秘密があるのです。
ふつう家庭で使われる鏡は,ガラスの後ろをミラー面にして作ります。前面にガラスがあるため,汚れにくい,傷つきにくい利点がありますが,前のガラス部分で光は屈折を起こします。一度の反射ならば,あまり気にならないのですが,反射を繰り広げていくのが万華鏡。この鏡だと少しくもった感じに見えてしまいます。
表面鏡は文字通り,表面がミラー面になっているため,汚れやすい,傷つきやすいという欠点があります。しかし,屈折のない反射をしていくため美しい映像が得られます。
万華鏡は,この表面鏡を組んで作っていきます。2ミラーでVの字のように組むと,2枚の鏡が開いた空間をそれぞれ反射するので,丸く円形映像になります。世界最初の万華鏡は2ミラーで組まれているので,教会のステンドグラスのように円形映像が見られます。
3ミラーで組むと,3枚の鏡が全面反射するので映像が無限に広がっていきます。
4ミラーで組むと(菱形と正方形がありますが),組む角度によって映像はまったく変わります。鏡を円筒形にすればらせん状の映像が展開しますが,これをサークルミラーといいます。
〈参考文献〉万華鏡(監修:日本万華鏡倶楽部 文:大熊進一)
© 2020 京都万華鏡ミュージアム.